MM社史ダイジェスト最終
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『クエスチョン・バンク 内科』と並行して編集したのが『データマニュアルノート』、のちの『イヤーノート』である。コンセプトは、“概念・病態生理を幹に内科・外科を統合”。この一冊で国試が解ける、国試対策の本格派参考書だ。「『データ・マニュアル』は、病態生理・症候別からも疾患別からも学べるように、整然と並び替えていた。それを基に、概念・定義を明確にし、病態生理・症状・検査・治療を関係づけてまとめる手法で編集した」と岡庭。『サブノート』の内科版や外科版は出ないのか、という声は以前からあった。だが、内科・外科は岡庭の専門ではない。かなりの労力も伴う。それなりの覚悟がなければ、手を出せない。出版業に身を投じるのか、岐路に立たされている時期でもあった。「踏ん切りをつけなければならない」と腹を括った。アルバイトの医学生に講義ノートや国試の既出問題などを見てもらい、どのようなまとめが必要かを聞いた。当時、東京女子医科大学や横浜市立大学などの医学生がアルバイトにきていた。「大学ごとに特色があり、学生のレベルや個人的な得意・不得意科目もまちまちだった。リアクションに差があるところを、国試対策用としてどういう内容まで掲載したら必要十分なのか、その基準を見極めていくのが難しかった」やり始めて、かなりしんどいことがわかった。しかし、後には引けない。経営者としての責任もあった。休日をすべて返上して取り組んだ。1994年には『GUIDE(臨床実地対策ガイド)』を発刊した。医師国試の臨床実地問題攻略のための参考書だ。『イヤーノート』臨床問題版として企画したものだった。「知識を試す一般問題から臨床問題への比重が高まっていた。臨床問題は結構厄介で、しかも配点が高かった。いい参考書はないかという声が上がった」『GUIDE』は95年も改訂。だが、その後の発行は打ち切った。「『GUIDE』の改訂にも『イヤーノート』と同じ労力がいる。なんとか2年間は、そういう大型本を年に2冊編集し発行したが、思い切ってやめることにした。発展的解消といったほうがいいかな」『GUIDE』のコンテンツは、その後の本に活かされた。『GUIDE』の付録のようなかたちで、95年に『レビューブック for medical』が生まれた。『GUIDE』には、既出の各臨床問題の要点を簡潔にまとめた「既出エッセンス」を掲載していた。その「既出エッセンス」を中心に、国試の臨床問題を解く必要最低限の知識をまとめた問題集が『レビューブック』である。記憶の強化に繋がるよう、“太い幹から枝葉に至る”という系統立てた構成にしたのが特徴だ。また、『GUIDE』の「イントロ」や「既出エッセンス」は『ビジュアルノート』(97年刊)と『病気がみえる』(2001年刊)で活用。『GUIDE』の画像は『year note ATLAS』(99年刊)へと発展していった。1140歳以下のドクターのほとんど100%は『イヤーノート』で医師になった。30歳以下のナースの90%近くは『レビューブックfornurse』で看護師になった。本格的な参考書を出そうと腹を括った『GUIDE』から様々な本が派生した『QB』、『イヤーノート』を軸に医師国試対策のコンテンツを完結させる。

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