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W章:基礎看護学

直腸温の測定
尿道留置カテーテルの尿漏れについて
カニューレをつけたままの入浴は?
冷罨法
膀胱留置カテーテル
呼吸の測定
膀胱洗浄
IVH適応と経管栄養
重曹清拭


 
 
 ★ 直腸温の測定  
Q はじめまして。看護学科2回生の者です。
今、学校でバイタルサインについてのレポート課題が出ているのですが、どうしても分からないことがあるんです。それは、「直腸温を測定する際に6cm挿入するのは何故か」ということです。ぼんやりとした理由は考えられるのですが、これといった明確な理由が見つかりません。ぜひ教えてください。お願いします。
  (Rさん)
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A まず,6cm挿入する対象は成人の場合ですね.年齢によって挿入の長さは変わってきます.(詳しくは『ポケレビ』p.5を参照)直腸の長さを考慮し,直腸を傷つけない長さが成人の場合5〜6cm,乳幼児の場合2.5〜3cmとされているようです.また,解剖学的に挿入の長さが浅すぎると肛門に近い箇所は括約筋があるため,深部の体温の測定ができなくなってしまいます.正確な測定値を得るのに最適な長さが5〜6cmとされているわけです.
  (ナースH)

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 ★ 尿道留置カテーテルの尿漏れについて  
Q 尿道留置カテーテルを挿入中の患者さんで尿漏れをする方がいますが、尿漏れの原因はどうしてなのですか?
尿中の浮遊物によってカテーテルが閉塞してしまうことは調べてわかったのですが、他にも何か原因があるんですか?教えてください。
   
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A 考えられる主な原因として,
 (1)カテーテル自体のねじれ、屈曲、圧迫によるもの
 (2)バルーンが十分膨らんでいない(固定水の不足)
 (3)蓄尿バッグが満たんになっている
 (4)無体動であることや、浮遊物・凝血塊などにより閉塞が生じ、尿が膀胱内に停滞して流れ出ていない,等が考えられると思います.
観察項目をよく覚えておきましょう.
  (ナースH)

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 ★ カニューレをつけたままの入浴は?  
Q  はじめまして。私は看護学生3年です。来週火曜から臨地実習が始まります。私が最初に行く病棟は呼吸器内科なんです。私の受け持ちの患者さんはカニューレをつけているのですが、カニューレをつけたままシャワー浴をしているらしいんです。呼吸器の実習が初めてで不安なうえ、カニューレをつけたままシャワー浴をしていることにびっくりなんです。(たぶん経鼻カニューレ)なんせ、カニューレをつけたままシャワー浴ができるとは思ってなかったんで。

それで、カニューレをつけたままシャワー浴をする際に気をつけるべきことについてご指導ねがいませんか。
私なりに考えた結果は、カニューレの接続、ボンベの残量が十分であること。患者のカニーレがしっかりはいっていること。顔に水がかからないようにすること。患者さんの呼吸状態や顔色・チアノーゼなどの随伴症状を観察することなどです。他に何があるでしょうか。ご指導お願い致します。
  (mさん)
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A 呼吸不全かなにかで経鼻カニューレを用いて持続的な酸素供給が必要な患者さんなんですよね?酸素療法を受ける患者さんの看護については授業でも習っているようですね.観察点も非常に的を得ていると思います.

なぜ酸素療法が必要なのか.もし酸素供給がなされなくなるとその患者さんはどうなってしまうのが怖いのかを考えるところから始めると,おのずと注意点も見えてくると思います.実習を控えていらっしゃるとのこと,少し補足しますね.

・指示された酸素流量が確実に投与されているか・酸素チューブの接続のはずれ,ゆるみ,屈曲,リークがないか・チューブ内に水滴等が流れ込み,O2の流れを妨げていないか・カニューレの固定部位の皮膚の損傷がないか・シャワー浴前のSpO2値に問題はないか・低酸素血症徴候の有無(心拍数の増加,不整脈),呼吸苦,チアノーゼ等の症状出現の有無・浴室と外の温度差
…等をみておく必要があります.活動により酸素消費量が増加するため,少しでも呼吸筋の負担が軽減される姿勢(坐位,半坐位)とし,呼吸が乱れた時は深呼吸を促し,安定するまで安静にします.
  (ナースH)

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 ★ 冷罨法  
Q こんにちは、私は看護専門学校に通う2年生です。働きながら学校にかよっているんですが、現場で疑問があり悩んでいます。
 熱を下げるためによく「クーリング」を行いますが、私が以前学んだときは動脈が走っている腋下、鼠頸部と頭部の3点に氷枕を当て解熱を促していたんですが、なんと最近背部にも当てるナースがいるんです。これは何を目的にしているかと聞いたところ「体感から冷やすと熱が下がる」と言うんです。初めてのことだったのでなんでそうするんだか理解できませんのできちんとしたことが知りたいと思いメールしました。
  (Aさん)
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A 冷罨法の目的は熱の伝導を利用し,血液を冷やすことにあります.そのため,一般的には太い動脈が体表面近くを走っている部位(頸部,腋窩,鼠頸部等)に氷枕,氷嚢,氷頸等を用いクーリングを行います.
 しかし,これらの部位は寒冷刺激を直接当てることで循環障害の危険を伴う場合もあるため,患者さんの状態を十分把握した上で行う必要があります.脳疾患がある患者さんには,脳の血流を低下させるため,冷罨法を頭・頸部に使用することは禁忌となっています.そのため,背部に冷罨法を使用する場合がありますが,仰臥位,側臥位等でも不快感を訴えられる方が多いため,氷嚢を使用することの方が多いと思います.
  (ナースN)

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 ★ 膀胱留置カテーテル  
Q 基本的なことでお聞きするのも恥ずかしいのですが、調べてもわからなかったので教えて下さい!
実習で、膀胱留置カテーテルを挿入する時、その固定水に滅菌蒸留水を使用しました。
そしてその時、生理食塩水は使用してはいけないという話を聞きました。教科書には(私の教科書が古いのでしょうか…)『生理食塩水or滅菌蒸留水』と書いてありましたが、どちらが正しいのでしょうか?そしてその理由を教えて下さい。
  (看護学生Nさん)
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A 膀胱留置カテーテルの固定には,一般に滅菌蒸留水が使用されます.生理食塩水でカテーテルを固定することにより食塩でバルーン部分を損傷させる恐れや,結晶を形成してカテーテル抜去時に抜けなくなる恐れがあるために使用しないのがふつうです.(RB-W15)
これは8月25日の『ポケレビ』にも載っていますのでお楽しみに(^^)
  (ナースN)

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 ★ 呼吸の測定  
Q 非常に基礎的な質問です。申し訳ありません。来週バイタルの試験がありまして、ナーバスになってます。悟られないように呼吸を測定することができません。授業では、実習は血圧のみで、呼吸は机上でのみなのです。ヒントをお知らせください。私には今、重大な問題なのです。
  (看護学生1年YKさん)
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A 呼吸測定は1分間に何回呼吸しているかをみるだけではありません.呼吸数の他に呼吸の深さ,回数と深さの関係,呼吸パターン,呼吸形式,随伴症状の観察等も同時に行います.患者にさとられないように測定する工夫として,脈拍を測定しながら胸郭や腹壁の動きをみたり,聴診器で聞いたり,胸部や腹部に手を当てて測定する方法等があります.
これから色々な看護行為を学んでいくことと思いますが,なぜそうしなければならないかという根拠を理解して頑張って下さい.
  (ナースN)

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 ★ 膀胱洗浄  
Q 私は専門学校3年生です。今膀胱洗浄について技術演習をしているのですが、もともと膀洗は感染の機会が高くなるので、現在では行わない事が多いといわれてます。感染の危険があるほかに、どんな危険があるのですか?
  (Eさん)
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A 膀胱洗浄は,膀胱に挿入した管を通して膀胱内を洗浄する方法です.洗浄の目的としては1.膀胱内の洗浄,2.膀胱の炎症や留置カテーテル中における感染予防・治療,3.膀胱検査の前処置等があります.洗浄用注射器を用いての用手洗浄は,病原菌を送り込み尿路感染の原因となることが多いため,定期的には行わないとされています.また,落差を用いた灌作洗浄(一定の高さから洗浄液を注入し,膀胱内に灌流させて排泄する方法)があります.この方法でも感染の危険性やカテーテル内の凝血塊が洗浄液によって流され,カテーテルの先端につまり閉塞がおこる場合があります.いずれにせよ,膀胱洗浄は無菌操作を厳守することが基本であり,注入した洗浄液の量がきちんと排出されたか,注入中の抵抗性はどうか,排液の状態(正常,出血・混濁等)を観察し,患者さんの状態や羞恥心と考慮しながら行うことが大切です.(RB-W31)
  (ナースN)

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 ★ IVH適応と経管栄養  
Q 経口摂取が不可能なときに、経管栄養をすると書いてあるのですが、実習へ行くとIVHをしている患者さんのほうが多いのですが、一体どんな時がIVH適応で、どんな時が経管栄養なのですか?また、IVHをしていたら経管栄養は必要ないのですか?
  (Kさん)
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A 食物の経口摂取ではご存知の通り,食物が口から入り,消化管を経て栄養分が吸収されていきます.経管栄養とは,それが不可能である際に,主に鼻腔等から管を挿入して,流動性の食物を注入し栄養を補給します.従って,経管栄養では消化管の消化・吸収能力が維持されていることが適応条件となります.IVHは,その適応条件に入らない人が適応となり,経静脈的に高エネルギーの栄養補給を行う方法で,主に外科的処置を行った患者や消化機能が低下した高齢者等が適応となります.ご質問の「IVHをしていたら経管栄養は必要ないのか」ということですが,読んでおわかり頂けるように,経管栄養が不可能であるためにIVHを行っているので,同時に行うことはないわけです.(RB-W12)
  (ナースO)

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 ★ 重曹清拭  
Q 重曹清拭の作用・効果について具体的に教えて下さい.
あまり文献がないため調べられません.また,なにか良い文献などあったら教えて下さい.
   
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A 重曹(重炭酸ナトリウム)の成分は,血液を中性に保つために重要な役割を果 たしている陰イオン( HCO3-)を体内に生じた余分の水素イオン(H+)と結合して炭酸(H2CO3)となります.重曹を用いた清拭法では,皮膚が酸性,またはアルカリ性に傾いている状態を中性に取り戻す役割を行います.
   

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