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【国試体験記】 国試までの長~い道のり
国試に受かった先輩たちは,1年前のいまころ何をしていたのでしょうか?
K大のT.Y.さんの国試体験記を見てみましょう.
◇◇ ポリクリを大切に ◇◇
勉強の目的が国家試験になったのは,6年生の12月にポリクリが終わった後ということになりますが,それまでに積み重ねてきた学校の試験勉強やポリクリで体験したこと,実際に自分の手を動かして身につけたことは国家試験のためにもとても有用なことだと思います.
なので後輩のみなさんには,QBを解き進めることに躍起になるあまり,ポリクリをないがしろにすることのないように,まだ国試まで時間のある日々をすごしてもらいたいと思います.
◇◇ 5年生の3月 ◇◇
うちの大学では4年生でメジャー科目の講義を受けたあとに5年生でメジャー科目を回り,5年生の年度末にマイナー科目の講義を受けた後に6年生でマイナー科目と,メジャーの二回目を回るというスタイルのポリクリが組まれていました.
5年生の夏前に国対の強制購入で買わされたQBはきれいなままで本棚に積まれていましたが,マイナー科目の試験対策もかねて解いてみるか,ということで始めたのが僕とQBとの出会いでした.
最初に一冊が薄いマイナーから入ったことで,QBそのものに対するアレルギーは他の人に比べて少なかったかもしれません.
定期試験は教授の専門ばかり出題されてQBからはあまり出ませんでしたが,それでも何でもQBを5冊も解いちゃった!というのが当時の自分にとっては自信になりました.
◇◇ 6年生の5月 ◇◇
内科のQBを始めるなら最も分厚く手強そうな循環器からやってみよう,ということで手に取ったのはいいものの,ポリクリの合間に解くから進まないし,知らない病気はたくさん出てくるし,とにかくとんでもない量だし,ということで,終わったのはなんと2ヵ月後の7月.
他の臓器もこれと同じだけ時間がかかるかと思うと目の前が真っ暗になる気分でした.
しかも1回目で知識が定着した実感も毛頭なく,これはまともにやっていては国試までに2周目の復習を終えることができないと確信しました.
そこでそのあとからは正誤の判定をすることができた選択枝には○と×をつけるようにし,2度目にやるときにその選択肢自体を読まないことにしました.
ポリクリ自体はとても充実していて,友達とレポートを共有して考察を読みあい,疑問点をぶつけたり..
時には先生の許可を取ってポリクリの合間に別の科を回っている友達の科の特徴的な患者さんの診察をさせてもらったり,回診に付かせてもらったりしました.
病態についても「STEP」シリーズや「切った」シリーズの文学的な説明から,その説明の裏に潜んでいるのはどういう実験結果,疫学的データなのかまで突っ込んでいったので,「UP
TO DATE」を読みながら友達とディスカッションするという生活でした.
◇◇ 6年の生8月 ◇◇
最後の夏休みということで,サークルの夏合宿をはしごする生活でした.
地域医療の現場でボランティアをするというサークルに入っていた僕は,夏休みの3分の1くらいを活動地で過ごし,残りはバンドの練習とマッチングの試験に費やしました.
といってもマッチングはめんどくさくてどこにも見学に行かず,見学にも行っていない病院を含め3つ試験を受けただけなので,必然的にほとんどの時間をギターを弾いてすごしたことになります.
結局マッチングは大学に拾ってもらいました.
◇◇ 6年生の11月 ◇◇
4年生のころ同級生と組んだバンドのライブを大学の学園祭で成功させ,ここで今までのバンドマンとしての生活に区切りを打ったところが本格的な勉強の開始だったと思います.
ギターからペンに持ち替え,ポリクリの合間も,終わってからもQBをとにかく進めました.
9月からの秋学期に入ってからはポリクリ班のみんなで部屋を借りて常に一緒に勉強するようになっていたので,他の人の勉強の進み具合も隣で見えて,お互いに刺激しあいながら勉強することが出来ました.
話に上ったことは片っ端から紙に書いて勉強部屋の壁に貼っていき,共有した知識は国試でも大いに役立ちました.
◇◇ 6年生の12月 ◇◇
自分で興味のあった漢方や消化器内科の実習を追加で選択し,それも終わったのは年末でしたがそのころにはQB内科もなんとか一通り目を通すことができました.
また,QBを解いたことで実習中に見るべきポイントが明確になり,各疾患の特徴を意識しながら問診や診察をすることにつながりました.
年明けの直前期にも,消化器のことはかなりリアルにイメージしながら問題を解くことができて,周囲からも消化器の問題のことは特によく質問されるようになったのは,この実習期間があったからだと思います.
今でも消化器内科の勉強会には毎週参加しています.
◇◇ 6年生の1月 ◇◇
年明けに残されたのはQB公衆衛生と必修でしたが,メディックメディアでCBT前も,今年の版もQB公衆衛生の校正作業に携わっていたために,スムーズに進めることが出来ました.
また周りが苦手とする老人保健に関しては,サークル活動で地域医療に出ていたことも手伝って現場のイメージがあり,抵抗無く勉強を進めることができました.
必修も模試を解いている実感として得意分野だったので,数日で3冊を2周することができました.
QB内科の2周目は○も×もついていない選択肢を考察し,正誤の理由が分からなかった部分の解説を確認するだけだったので,臨床問題も一般問題のような気分で進めることができました.
しかも2週目ではかなり選択肢を減らすことができたので,国試本番までには3周目ができました.
もちろん読んでいる文字数は1周目に比べるとものすごく少なかったのですが,自分の苦手な部分だけが残るので効率はよかったと思います.
また,このころから別の場所で勉強していた生化学マニアの友達を取り込んで,生化学の勉強会をはじめました.
今まで丸暗記で済ませていた代謝疾患や感染症について,物質レベルで勉強しようという大掛かりな目標を立てたものの,結局みんな受験生なこともあって国試的なレベルすれすれのところでディスカッションが進むのが面白く,実際の国試でもここで友達と共有した思考方法が役にたったと思います.
◇◇ 2月直前~国試当日 ◇◇
国試までのカウントダウンが一桁になったあたりからみんなそわそわして,勉強していてもどうも落ち着かなくなりました.
いままで一週間に一度だったバッティングセンターが最後の一週間にいたっては3回になってしまい,情熱を振り回していました.
直前に新しいことをやってもあせるだけなので今までやってきたQBを見たり,イヤーノートの苦手なところの表をもう一度紙に書き直してみたりしてすごしました.
国試当日もポリクリ班のみんなで学校に帰り,その日の答え合わせをしながら壁に貼ってあることからの出題に興奮し,気分を高めていました.
個人的には夜,なんとなく落ち着かず,学校から帰ってくるとすぐビールに飛びついてから寝ました.
3日間の国試は想像以上に疲れる体力戦です.
数時間の集中力を最高まで高められるように,休養も十分取るようにしてください.
◇◇ 一つひとつを大切に ◇◇
最後に繰り返しになりますが,国家試験の勉強は決してポリクリや学校の勉強と切れたものではないので,一つひとつの実習を大切にし,一人ひとりの患者さんから,できる限りのことを学んでいく姿勢を忘れないでください.
国試合格のためには,遠回りのようで,それが一番の近道だと思います.
残りの時間を有意義に使って,医師への道を駆け抜けてください.
(K大学 T.Y.)
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