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【6年生】 公衆衛生をナメてはいけない(その2)
一般問題のうち17.5%を占める公衆衛生,
思った以上に気が抜けない…というのが前回のお話でした.
じゃあどうやって攻略していけばいいか.
知識の量がものをいう科目なだけに,安易なショートカットは存在しません.
お話できるのは,あくまでも王道の勉強法.
でも遠回りしている余裕はないですよね.
10/24に発売された『サブノート』と『QB公衆衛生』をもとに,
無駄なく最短距離で,公衆衛生を習得する道をお話しましょう.
◆◆ なにはともあれQB公衆衛生
まずはじっくり「サブノート」を読んで…と悠長なことは言ってられません.
「QB公衆衛生」で問題をどんどん解いてください.

公衆衛生とひとくくりに言っても,
「医の倫理」「保健医療論」「疫学」「母子保健」「精神保健」「産業保健」…と
カバーしなければならない分野がけっこう広く,
それが公衆衛生を面倒にしている一因でもあります.
でもね,多くの分野では,「母子保健」なら「妊娠の届出」,
「精神保健」なら「入院形態」,「産業保健」なら「産業医の職務」と,
出題される内容がほぼ決まっているんです.
「産業保健」なんて,範囲は広いのに,毎年決まって「産業医の職務」が問われます.
“月1回の職場巡視”,これ覚えておきましょう.産業医の義務です.
過去問をやればやるだけ,確実にモノになっていく,それが公衆衛生でもあります.
だから,まずは問題を解いて,どの分野でどんな問題がよく出るのか
出題傾向をつかんでいってほしいのです.
繰り返し同じ内容が出てくれば,それだけでも“キモ”の部分は覚えてしまえます.
細かいところはあとからで大丈夫.
まずは大筋をつかむ,という流れは,メジャー科目と変わりありません.
◆◆ コストパフォーマンスは抜群
このQB公衆衛生,432ページで,628問を収録しています.
432ページというと,呼吸器のQBより少し薄いくらいです.
国試500問のうち60問出る科が1冊で済む,これってかなりオトクだと思いませんか?
実際QB公衆衛生は,他の科のQBと比べて,圧倒的にコストパフォーマンスが高いです.
紙面をパラパラっとめくってみましょう.
ほとんどが90回台,100回台の問題ですね.
QB公衆衛生は,実に89.3%が90回以降の問題で占められているんです.
1回の出題数が多い上,似たような内容が毎回問われるので,類似問題を整理していくと,必然的に新しい問題の割合が増えていくんですね.
90回以降の問題の割合は,QBシリーズを通して一番なんです.
それと手前味噌ですが,一番多く売れているQBも,公衆衛生です.
メジャーのQBは各巻だいたい7,000部台が出荷されているんですが,QB公衆衛生は毎年9,000部近い部数を出荷しています.
医学部の6年生が毎年8,000人前後ですから,この部数は異常です.
もちろん4年生がCBT対策で買ってくれている分もあるのですが,公衆衛生は毎年,数値や制度が変わるので,公衆衛生だけは更新されて新しくなったQBを6年生で使う必要がある,だからこれほどの数になるのです.
実際,今年も「感染症法」の改正がありましたし,
(参照:「感染症法」の類型が変わりました)
(携帯の方はこちら)
「老人保健法」が「高齢者医療確保法」に変わったりして,成り立たなくなった問題や解説をけっこう改編しました.
2年前に出た問題が使えなくなるなんて,公衆衛生くらいです.
統計の問題も,数値をぜんぶ新しいものに更新してあります.
QB公衆衛生は新しい年度のものを使うように,注意してください.
◆◆ サブノートは辞書として使おう
QB公衆衛生を解いているだけでは,覚えることが歯抜け状態なので
詳しいところは「サブノート」を確認してください.
サブノートを横目で見ながら,QB公衆衛生を解く.
“イヤーノート & QBメジャー”と同じ構図ですね.セットで使いましょう.

サブノートは公衆衛生の辞書的な役割を担っています.
イヤーノートの公衆衛生版,と思ってください.
もともとサブノートは,「国民衛生の動向」を要約して解説するために作られました.
「国民衛生の動向」とは,厚生労働省の統計情報の出版物を発行している厚生統計協会が毎年8月に出している,国民衛生の現状と動向を解説した参考書です.
そして,医師国試の公衆衛生の問題は,「国民衛生の動向」から出る,といわれています.
厚労省の管轄している出版物ですから,厚労省の示したい内容になっているのは当然ですよね?
昔はどこの大学でも買って読むように言われたんですが…
今でも大学によっては,買うように指導された人はいるのではないでしょうか.
ただ,文章ばかりの本で読むのがしんどい,読んでる時間がないから,サブノートが要約している,というわけです.
サブノートは,公衆衛生の流れがわかるよう,ナビゲートする構成になっています.
そして,過去に出題されたことだけでなく,これから厚労省が出すであろう内容まで踏み込んで解説しているのです.
そうはいっても,最初からスミズミまで読んでいる時間はないので,QB公衆衛生を解いてわからなかった周辺を,サブノートで確認する,というのがベストな使い方です.
“QB → サブノート”,この流れで使ってください.
◆◆ DMで弱点を洗い出す
データ・マニュアル(DM)には総論・各論・小児・産婦の4冊がありますが,実は5冊目のDMが存在するのです.
それがサブノートの付録その1「データ・マニュアル公衆衛生」.

過去問を一問一答化した問題集です.
QB公衆衛生が2~3周まわって,自信のついてきたころに使ってください.
実は知識系の科目である公衆衛生は,DMの一問一答形式が最も向いている分野なんです.
そして過去問が繰り返し出題されるから,やった分だけ得点につながる確率が高いです.
◆◆ ただ覚えるだけじゃない,サブナビは隠れた人気アイテム
サブノートにはもう一つ付録があって,実はこれが隠れた人気を得ているんです.
付録その2「サブノート・ナビゲーター」.

左ページはサブノートを要約したまとめ,右ページは口語調の“レクチャー”で,公衆衛生の意味をかみ砕いて理解できるようにしています.

例えて言うなら,公衆衛生の“病態生理”を理解する,という感覚でしょうか.
「公衆衛生を理解する? 公衆衛生って,丸暗記科目だったんじゃないの??」
いいえ,違います.
知識系の科目であることは確かですが,イコール“丸暗記”する科目では,ありません.
公衆衛生の意味を“理解する”とは,いったいどういうことなのか.
そして国試対策にどんなメリットがあるのか.
次回はそこからお話したいと思います.
(編集部 K)
![クエスチョン・バンク[臨床]と[一般]を分けるのにはワケがある](http://www.medicmedia.com/informa/image/rin.gif)

