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【6年生】 公衆衛生をナメてはいけない(その1)
さて今日は,国試対策の第4コーナーともいえる“公衆衛生”のお話です.
「公衆衛生? メジャーすら終わってないのに…
暗記項目ばかりだし,直前に詰め込んで何とかするよ」
わかってます,わかってます.
範囲が広くてやることの多いメジャー科目や
絶対8割の必修対策を優先しなければなりませんよね.
でも後回しにしすぎて,後悔することのないように
“公衆衛生”の重要性を,先にお伝えしておきたいんです.
◆◆ 公衆衛生の出題割合は?
まずは純粋に,医師国試の中で公衆衛生の問題は
どのくらいの割合で出題されているのでしょうか?
国試に出題されやすい分野ランキング
(携帯の方はこちら)
で見てみると,
全500問中,102回では61問(12.2%),101回でも61問.
それ以前は100回→62問,99回→59問と
だいたい60問程度(約12%)を,公衆衛生が占めているのです.
どうです,だいたいイメージ通りですか?
そもそも,公衆衛生ってどんなイメージを持っていますか.
「暗記項目ばっかり (ーー;)」
まあ確かにそうです.これについてはまた今度.
「必修に多く出題される」
そうですね.実際どのくらい出るのかといいますと…
102回に出た公衆衛生61問のうち,必修問題は19問(うち一般16問,臨床3問)でした.
得点での割合に換算すると,12.5%が公衆衛生ということになります.
必修対策として,公衆衛生は避けては通れませんね.
残りの35問が一般問題,7問が臨床問題でした.
公衆衛生で臨床??と思うかもしれませんが,
症例文を出しておいて,「この人に適している施設はどれか」
という流れで聞かれ,毎年数問ほど出題されます.
まあしかし,聞いてくる内容は,ほぼ一般問題の知識です.
他には死亡推定時刻の問題も,臨床形式で出題されます.
◆◆ 国試の採点方法に注意!
「でも,いくら多いといっても,1問1点の一般問題に比べて
1問3点の臨床問題のほうが比重が高いんだから
やっぱりメジャーやマイナーのほうに力を入れなきゃならないんじゃないの?」
おっ,いいところに目をつけましたね~
でも,ちょっと違います.
国試の配点を,いま一度復習してみましょう.
国試に受かるためには,次の4つの条件をすべてクリアしなければなりません.
(1) 必修問題(100問) 160点以上/200点満点 80%(絶対基準)
(2) 一般問題(200問) 約130点以上/200点満点 約65%(相対基準)
(3) 臨床問題(200問) 約390点以上/600点満点 約65%(相対基準)
(4) 禁忌肢 2問以下(102回の場合)
“相対基準”とは,その年の全体の得点率を見て
相対的に合格ラインを設定する方式です.
だから,合格発表日にフタを開けてみないと何点でクリアかわかりませんが
毎年だいたい65%前後,といったところで決まります.
(ちなみに89回以前の国試は必修問題がなく,すべて相対基準でした)
さて,ここで重要なのが,
国試では臨床と一般が別々に採点される,ということです.
臨床の出来が,すこぶる良くて (3) をクリアしたとしても
一般が基準より1点でも足りなければ,不合格に…
逆に両方ともギリギリでいいからクリアして
必修も80点,禁忌肢もOKであれば,晴れて合格です.
つまり,医師国試は,総得点が問題ではないんです.
少しずつでもいいから,4つすべての条件をクリアすることが重要なんです.
で,一般と臨床とで配点の比重が違うのか.
Noです.
一般は1問1点×200問=200点満点に対して
臨床は1問3点×200問=600点満点.
配点が多くて分母もその分大きいのですから,状況は同じですよね.
唯一,必修問題だけ,一般と臨床が一緒に採点されます.
必修200点中,一般が50点,臨床が150点.
一般と臨床の配点の違いは,ここに現れてくる,というわけです.
◆◆ 一般問題の中の比重が高い!
話を公衆衛生に戻しましょう.
必修問題の中での公衆衛生の割合は,12.5%でした.
40点しか落とせない中で12.5点分が公衆衛生,というのは,なかなか多いですね.
でもそれ以上に注目しなければならないのが,一般問題なんです.
一般における公衆衛生の問題数は,35問.
実に17.5%もの割合を占めているのです.
200問中,35問が公衆衛生.これはデカイ.
合格基準を65%(130点)と仮定すると,落とせるのは70点までです.
公衆衛生をおろそかにすれば,他の科目では取り戻せなくなるほど
足を引っぱられてしまうということが,わかるでしょうか.
◆◆ 必修・一般にも強くなろう
国試対策というと,どうしても分量の多い臨床問題に真っ先に目がいきますよね.
だいたい,1問にかけられる時間も,
一般が1問1分なのに対して,臨床は約2分30秒.
国試当日に向き合っている時間が長いのも,臨床問題というワケです.
でも,模試をそれなりにこなしてきた皆さんの中には
必修や一般の点数が伸び悩んでいる人が,結構いるのではないでしょうか?
臨床は,もちろん疾患の数は膨大ですが
一度理解をしてしまうと,意外と忘れないものです.
同じテーマの疾患で応用が利いたりしますし.
しかし一般問題は,知識として知っているかどうかにかかってきます.
中でも公衆衛生ではこれが顕著.
メジャー分野なら臨床問題で得たものの周辺知識で解けるものもありますが,
公衆衛生は単発の知識として取り込まなければならないからです.
実際,国試浪人になってしまった人にヒヤリングすると
必修落ちの人,一般落ちの人,結構います.
臨床だけ足りなかった人,よりも多いくらいです.
そしてその中には,公衆衛生のツメが甘くなったケースが,わりといるわけです.
◇◇◇◇◇
…そうはいっても,どうやって対策すればいいの?
ということで,次回は公衆衛生の具体的な勉強法をお話したいと思います.
ではでは.
(編集部 K)
![クエスチョン・バンク[臨床]と[一般]を分けるのにはワケがある](http://www.medicmedia.com/informa/image/rin.gif)



