Main Contents
【6年生向け】 103回国試から新形式が! これから必要なチカラって…?(その2)
こんにちは~,D子です(^_^)
前回は,103回国試から出題される【新形式】の問題について,お話しました.
これまで出題形式されてきた
Aタイプ(正解を1つ選べ),X2タイプ(2つ選べ)に加えて
正しい選択肢を「すべて選べ」という形式が出題されるんでしたよね.
あいまいな知識でもテクニックで解ける問題が減ってきて
1つ1つの選択肢に確実にO×をつけられるチカラが,求められているわけです.
じゃあ,どうやったら【新形式】の対策ができるんでしょうか?
公表された例題を見ながら,
国試浪人で,メディックメディアにアルバイトに来ているAさんとお話してみました.
◇◇ カギは「すべて選べ」問題
さて,公表されたもののうち,
いちばん厄介な「すべて選べ」問題を復習してみましょう.
〔2〕
正解肢を指定しない問題
有機リン農薬中毒では,アセチルコリン(1)を分解するコリンエステラーゼ活性(2)が阻害されるため交感神経系(3)が障害され,縮瞳(4)をきたす.また中枢性・末梢性の呼吸麻痺と分泌亢進による気道閉塞とで窒息し死亡することがある.有機リン中毒の特異的治療薬には,アドレナリン(5)やプラドキシムがある.
下線部の記述のうち,正しいのはどれか.すべて選べ.
a (1) b (2) c (3) d (4) e (5)
この問題を見て,どんな勉強法を思いつきます?
A「う~ん,【新形式】に限った対策するのはむつかしいですね.」
ですよね.だいたい何問出るかもわからないんですし.
1つ1つの選択肢をカクジツにO×つけるって,
『イヤーノート』を丸ごと覚えなさいとでも言うんでしょうか.
A「イヤーノートを覚えればいいかっていうと,ちょっと違うと思うんです.
なぜって,ひとは,正しいことをいくら覚えたつもりでも,
間違ったものを見て確実に×をつけるのは,結構むつかしいんですよね…
だって,“これは×です”って,どこにも書いてないんですもの.」
なるほど~
知識のインプットを完璧にした状態であっても,
問題を見て,Oか×かを判断していくトレーニングが必要だってことですね.
A「あ,でも,これなら『データ・マニュアル』が使えるかもしれないです…」
なるほど,確かにそうかも.
『DM』は,国試の一般問題を1問1答化して,しかもO×のまま残してあるから,新形式みたいにO×つけなきゃいけない場合のトレーニングになりそう,ってことですね.
A「試しに『DM各論』の588ページにある,有機リン中毒の問題を見てみましょうよ.」
【有機リン中毒】
(1)神経筋接合部を障害する.
(2)呼吸筋麻痺がみられる.
(3)縮瞳がみられる.
(4)筋線維束性攣縮がみられる.
(5)流涙がみられる.
(6)流涎がみられる.
(7)発汗停止がみられる.
(8)気道分泌亢進がみられる.
(9)血清コリンエステラーゼが低下する.
(10)治療として,アトロピン投与を行う.
↓
【答】
O(1)神経結合部のChE活性が阻害されるためAchが分解されず,ニコチン・ムスカリン受容体の過剰症状を呈する.
O(2)ニコチン様作用.
O(3)有機リンは副交感神経を刺激することにより縮瞳をきたす.ムスカリン様作用.
O(4)ニコチン様作用.
O(5)ニコチン様作用と思われる.
O(6)縮瞳と並ぶ特徴的症状である.
×(7)多汗もメジャーな症状である.
O(8)縮瞳・流涎・(気道)分泌亢進は絶対に覚える.
O(9)有機PはChE活性を阻害しChEは↓する.
O(10)PAM,アトロピンが使用される.
有機リン中毒の問題は10問のっていました.
A「これで新形式〔2〕の問題をもう一度みてみましょう.
有機リンはアセチルコリン(1)を分解するコリンエステラーゼ活性(2)を阻害するから,(1)(2)はOですね.
縮瞳(4)をきたすのはOだけど
交感神経系(3)ではなくて副交感神経と書いてあるから×
治療薬はアトロピンとPAMだから,アドレナリン(5)は×かな」
おお~っ! 全部解けてしまったではないですか.
有機リン中毒はたまたまOの問題が多かったけれど,『DM』全体ではO×が半々くらいで入っているから,いいトレーニングになりますね.
◇◇ DMを使ったオススメ勉強法
A「でも,DMってやる気が続かないんですよね…
ずーっと1問1答で,あたまを使い続けるのがキビシイです.」
DMは“インプット”用の本ではないですからね.
“インプット”した知識に弱点があるかどうか,それをチェックできるのが特徴なんです.
A「じゃあ,QBをといたり,病みえやSTEPを読んだら,その科に対応するDMのページをやるようにする,っていうのはどうでしょう?
これなら小まめにできて,自分でも続けられそうです.」

A「で,間違えたところにcheckを入れて,2回目はcheckした問題だけやる,というのがいいかも.」
そうですね.自分の弱点がどのくらい残っているか,はっきりわかるから,そこをつぶしていけばいいんです.
この勉強法は【新形式】の問題に限ったはなしではなく
最近増えているX2タイプ(「2つ選べ」問題)にも当てはまりますよね.
国試の傾向が変わってきて
1つ1つの選択肢に確実にO×をつけられるチカラが求められているいま
『DM』を活用して,取りこぼしのない国試対策を目指してください.
A「あと,国試は[臨床]と[一般]が別々に採点され,それぞれ合格基準が設定されます.
[臨床]でバッチリ点が取れたのに,[一般]を取りこぼして落ちてしまう人は結構いるんです.
実は,私もその1人で…
そうならないためにも,地道に知識の穴を埋めていく一般問題対策は必要.
DMはこの対策として,けっこう有効だと思います.」
◇◇◇◇◇◇
さてそんな『DM』ですが,2年ぶりに改訂され
“2009年版”が9月2日に4冊同時発売されました.
『DM』は,総論/各論/小児科/産婦人科と
それぞれが独立した4冊のシリーズになっています.
勉強している科に合わせて使ってみてください.
あと,1問1答はクイズにもしやすいので
このメルマガで「DM
1問1答マラソン」を企画しています.
それも楽しみにしてください!
(編集部 D子)
![クエスチョン・バンク[臨床]と[一般]を分けるのにはワケがある](http://www.medicmedia.com/informa/image/rin.gif)


