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2008年12月18日

【必修・公衆衛生】 新ガイドライン講座 “DNR”

DNR(do not resuscitate).
救急や緩和ケアでよく耳にする単語であり,みなさんにとっては既に周知の言葉かもしれませんが,国試ガイドラインには初登場です.

直訳すると「蘇生させてはいけない」という意味.
具体的には「患者さんや家族が」「医療従事者に対して」蘇生処置を希望しない旨を明らかにした意思表明のことです.

が,どんな状況でも蘇生処置を行ってはいけないのでしょうか?
いえ,そんなことはありません.

定義では
「癌の末期,老衰,救命の可能性がない患者などで,心肺蘇生法を行わないこと」
となっています.
つまり,事故に遭った場合などで,救命の可能性があれば蘇生処置を行うということになります.

では,もっと複雑な状況の時はどうしたらいいでしょう.
医療機器,薬剤はどこまで使用すべきでしょうか?
気管挿管はNG? 酸素マスクはOK? うーん,判断が難しそうです.

この問題を解決するため,DNRの概念が普及した欧米や日本の医療施設の一部では,使用してよい/悪い機器,薬剤,処置などについて,患者さんの希望を事細かに記入するシートがあるとのこと.
国内でも広まっていくのかもしれませんね.

DNRの定義は,『サブノート2009』p.36 に詳しく載っていますので,参考にしてくださいね.


(編集部 A)