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【必修・公衆衛生】 新ガイドライン講座 “NNT”
103回国試から出題基準(ガイドライン)が変更になる,というのはもうご存知ですよね?
まだよく知らないという人は,厚生労働省のサイトで目を通しておきましょう.
全体の構成は大きく変わってはいませんが,新しい言葉がけっこう追加されています.
追加された用語は,必修と公衆衛生分野に集中しています.
社会的な動きを大きく反映するのがこの2つですから,当然ですね.
中にはひと目見ても,何のことだかわからない言葉もあります.
そんな“新用語”を,これからいくつか紹介していきましょう.
◆◆ “NNT”って,何!?
医師国試ではたまに,特に疫学分野で「用語の意味を知っていなければ絶対に問題が解けない」タイプの問題(用語)が出題されます.
“NNT”もその1つでしょう.
何のことか,知っていますか?
NNTは“Number needed to treat”の略で,「何人の患者を治療すると,1人の罹患(発症,死亡)を防げるか」を表す数字です.
と言われても,何のことやらさっぱり,に聞こえるかもしれません.
仮定の例を挙げましょう.
ある心筋梗塞の予防薬を,100人に1年間投与しました.
この投与群で,1年間に心筋梗塞を発症した人は「1人」でした.
一方,この薬の投与を受けなかった人100人の中から,心筋梗塞を発症した人が「3人」いたとします.
投与群と非投与群,2群間の心筋梗塞発症者の差は「2人」ということになります.
100人に薬物療法を施して2人分の発症を防げたのですから…
1人の発症を防ぐためには50人への投与が必要だということになります.
この「50」という数字が,この薬の“NNT”に相当するのです.
例でわかるように,“NNT”が小さいほどその治療(薬)が優秀だということになります.
裏を返せば,同じ人数を治療しても,より多くの効果が出る方法がよい治療(薬),という理屈になります.
しかし,死亡などの重大なイベントを防ぐことができる治療(薬)であれば,“NNT”が多少大きくても用いる価値があるでしょう.
このように“NNT”は,その値の大きさや対象疾患,費用などを総合的に考慮して,治療を適用するかどうかを判断するための指標となるのです.
“NNT”は,『サブノート2009』の142ページで説明しているので,そちらも見てみてくださいね.
また,『クエスチョン・バンク必修問題 Part2』の140ページには“NNT”の予想問題が掲載されています.
これからが追い込みの時期,1問でも多くの問題を解いて,守備範囲の抜けがないようにしましょう.
(編集部 A)
![クエスチョン・バンク[臨床]と[一般]を分けるのにはワケがある](http://www.medicmedia.com/informa/image/rin.gif)



