セカンドステップ

このコーナーでは,看護師として働きながら,さらなるステップアップを考えているみなさんに,先輩ナースのインタビューをお届けします.第4回は,がん性疼痛看護認定看護師であり,がん看護専門看護師を目指しているTさん.専門知識をもつナースとしてどういうお仕事をされているのかをお聞きしました.
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がん性疼痛看護認定看護師の資格を取ろうと思ったきっかけは何ですか?

入職して5年目ぐらいのとき.夜勤中にナースコールがありました.がんの痛みで眠れないとの訴えです.昼の時間帯であれば「どこが痛いですか?」「どういう風に痛いですか?」と触ったり聞いたり観察したりするのですが,夜だったので「じゃあ,お薬飲んで寝ましょうね」と言いました.そしたら,「看護師さんはお薬使うだけで,結局何もしてくれない!!」と大声で叫ばれてしまったんです.それで「そうだな.あたし,何もしてない」と思いました.

病棟のカンファレンスなどでその話をしたところ,上司が「がんの勉強をする課程があるから言ってみないか?」と言ってくれたんです.もっとちゃんとした知識をもって患者さんと関わりたいと思ったので,その課程の受講を決めました.学校に行く時間を出張扱いにしてくれたので,お給料もボーナスも出していただきました.病院には感謝しています.

がんの痛みを持つ患者さんに対する看護を行うには,どういう努力が必要でしょうか.

もし痛い痛いと言っているなら,痛みをとってあげること.そのためにはどうして痛いのか原因を把握しなくちゃいけませんよね.薬にも頼らなくてはいけないと思うので,どの痛み止めがどういう時に効果的で,いつ,どのくらいの量を使うとどのくらいの効果があるのか,というのを知識として知っていることは必要です.たとえば薬がいつから効いてくるのかが分かっていれば,「このくらいになったら効いてくるから」と言えるし,もし効かなかった場合にどうするかを患者さんに前もって伝えることができる.先々のことを伝えることができるようになります.そしてその通りになると,信頼関係も生まれてくるものです.

でも,丸暗記する必要は全然ないと思います.自分がわからなければ薬剤師さんなどのプロに聞いて,そこで学んでいけばいいこともある.自分だけで解決するより知識の幅が広がるし,自分の理解が正しかったか確認もできます.患者さんに対しては,単なる知識ではなく「私たちは見ていますよ」「よくしてあげたいんですよ」ということを分かってもらえるような関わりが出来ればと思っています.

これからどのような看護をめざしたいですか?

私は大学病院勤務ですが,大学病院は,自分の部署で患者さんを囲い込みたがる傾向があるような気がします.また,患者さんはたくさん疾患をもっている場合が多いのに,「ここはここ」というように各部署がその部分をみるので,トータル的に見ることが難しい傾向がどうしてもあります.私は,患者さんを一人の人間ととらえ,全体的に調整していくのも看護師の役割の一つだと思っています.いっぱいある選択肢の中でどれをやったら患者さんにとって一番いいかを常に患者さんと考え,他のスタッフにも働きかけができるようにできたらいいなと思っています.

ありがとうございました.
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▼バックナンバー
第1回:専門看護師になって
第2回:看護管理を学んで
第3回:リエゾンナースをめざす

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